西脇商店の本質は、優れた伝統技術を大切にしながら、美しく上質な製品を製作し販売していくことにあります。

　物づくりの姿勢を代々より受け継ぎ、清廉な織物の創造を追求し続けることを命題として、伝統技術に裏付けされた美しく上質な製品を製作し販売することによって、製品の伝統とその価値を伝え続けます。

製品は精巧かつ上質であること
品質に対し、真摯に誠実であること
製品は品格があり美しいものであること
製品へ愛情があり、誇りを持つこと
製品販売に品性が伴うよう努めること

　安永二年(1773)創業以来の歴史と伝統は創造と創作の積み重ねであり、時代毎に色や素材、製造方法を変えるなど様々な方法を用いながら、製品は進化してきました。進化が魅力と価値へ繋がっていき、その連鎖が成熟を重ねていきます。成熟は時代や国境を超えて普遍的な価値をもつ美しさへ繋がります。

　西脇商店の使命は、その土地特有の風土や技法といった特徴を活かし、高品質の織物を製造し販売することにあります。各産地独自の個性と高度な技術は一朝一夕に習得できるものではなく、長い歴史のなかで革新と改良と重ねて製作できるものです。愛情と誇りを持って製作した製品を確実に販売に結びつけること、伝統技術と日本の文化が産業として成り立つこと、これらを実践することこそ西脇商店の商人としての真価に値します。

　製品作りに拘り続けることは本物だけをお届けする証しであり、販売することにより製品の価値を実証します。240年以上、西脇商店は製作を続け、販売を続け、商いを繋いでいます。